二足の草鞋 週末の休息

週末土曜のバイトの入りはいつもそんな余裕な日ばかりではなかった。

時折、月によっては昼間の務め先で通常出勤の日がたまに入っていった。

夜中働くのに多少の仮眠でも取りたかったが、自分の体のほうがいう事をきかなかった。

通常出勤の土曜日となれば過酷の二文字に他ならない。

それでも翌朝の解放された自分をイメージしてお客への対応に励んでいた。

解放された朝は、唯一自分の好きな事を好きなようにできる時間でもあった。

頭に浮かんでくるのは、とにかく溜まった疲れを解消してくれる朝風呂に入ることだった。

何キロも離れていない場所に健康ランド的な風呂が2,3か所あった。

なんて素晴らしい!!

入浴代もリーズナブルな金額設定でそれほど負担にはならなかった。

完全に一人の世界だー!  ずっとこの時間が続いて欲しい!  そんな気分に浸りながらお湯を楽しんでいた。

一週間で一番幸せを感じるひととき。  そして生きているを実感するひととき。

1人は楽だよなー。  結婚?  何なんだぁー?  人生って!